遺産分割のやり直しは可能か

本08相続などで遺産分割が完了したというような場合には必ず「協議書」が作成されることとなります。
この協議書の中では「誰がどの遺産を、どれくらい受け取るのか」ということが記載されるのですが、それではこれの作成が完了した後で「やり直し」をすることは可能なのでしょうか。
結論からいえば、「条件がそろえば可能である」ということになります。
その条件として指定されるのが「相続人全員の合意があること」です。
相続人全員とはつまり最初の協議書を作成した際に話し合いに参加した全員のことになるのですが、この全員が「やり直しに異議はない」というように言ってくれたのであれば、一度作成された協議書を無効としてやり直すことができます。
ただ注意しなくてはならないのが、再度協議をした後で決定された分割に関しては遺産の分割として認められないということです。
この場合の財産移転は既に相続が完了している財産の譲渡や交換、贈与という形になってしまいますから、課税の対象として扱われてしまいます。
特に対価を求めずに無料で引き渡す「贈与」の場合にはかなり高額の贈与税が課税されますから、なるべく避けた方がよいということは間違いありません。
つまり「協議自体をやり直すことは可能であるものの、その後に新たな税金が発生する恐れがある」というように覚えておく必要があるのです。